ホイアンは小さな街です。主要なスポットはどこも15分以内の距離にあるため、ホイアンのおすすめホテル・宿泊エリア選びにおいて「移動距離」はそれほど大きな問題ではありません。実際に滞在エリアによって決まるのは、「どの時間帯に快適に過ごせるか」と「自転車移動が必要になるのはどのタイミングか」という点です。
旧市街に泊まれば魅力的な夜を満喫できる反面、静かな睡眠は諦めることになります。ビーチエリアを選べば爽やかな朝を迎えられますが、夜の外出には少し気合いが必要です。その中間にある「周辺リングエリア」なら、両方の魅力をいいとこ取りできます。これこそが、初めてホイアンを訪れる方に私が今最もおすすめしたい答えです。
- 結論: 初めてのホイアン旅行で最もおすすめの宿泊エリアは、旧市街のすぐ外側に位置するリングエリア、すなわちカムフォー(Cam Pho)、カムチャウ(Cam Chau)、タンアン(Tan An)およびソンフォン(Son Phong)です。歴史ある古い街並みまで徒歩5〜15分または自転車ですぐの距離にあり、宿泊料金は旧市街内より20〜30%安く、夜もぐっすり眠れます。旧市街の中心部に泊まるのは2泊以内の短期滞在の場合のみにしましょう。また、4泊以上滞在する場合やビーチでのリゾート滞在が目的なら、アンバンビーチ周辺がおすすめです。
- 初心者向け 4大エリアランキング:
- 1泊あたりの宿泊料金目安:
- リングエリアのホームステイ・ゲストハウス:約2,250〜5,250円
- リングエリアのプール付き中価格帯ホテル:約5,250〜10,500円
- 旧市街内のブティックホテル:約9,000〜22,500円
- アンバンビーチ沿いのヴィラ・ホームステイ:約6,000〜18,000円
- クアダイのリゾートホテル:約10,500〜30,000円
- エリア間の移動方法: アンバンビーチは旧市街から約5km離れており、平坦な田んぼ道を自転車で約15分、配車アプリのGrabを使えば10〜15分(約360〜480円)で移動できます。多くのホテルでは無料のレンタサイクルを用意しており、旧市街への無料シャトルバスを運行しているところも少なくありません。
- 予約前の重要チェックポイント:ホテルが夜間の車両進入禁止区域内にあるかどうかを確認してください。規制区域内の場合、18時以降にスーツケースを持って到着すると、最後の区間を歩いて運ぶ必要があります。
ホイアンのおすすめホテル・宿泊エリア:4大エリアの位置関係と特徴
ホイアンの街は旧市街から東に向かって海へと広がっており、4つの主要エリアは旧市街を中心とした4つの同心円のように位置しています。
ホイアン旧市街(行政区分上はミンアン区)は、トゥボン川沿いに広がる歩行者天国の世界遺産エリアです。そのすぐ外側を取り囲むリングエリア(西側のカムフォー、東〜北側のカムチャウおよびタンアン)は保護区が終わる境界から始まり、プール付きホテルやホームステイが立ち並ぶ一般的な街並みとなっています。
さらに東へ5km進むと、レストランや外国人コミュニティが集まるビーチエリアのアンバンビーチ(現地標識ではカムアン区)があります。クアダイはアンバンから同じ海岸線を南に下った場所にあり、昔からの大型リゾートが立ち並ぶエリアです。
| エリア名 | 旧市街までの徒歩時間 | 1泊目安(中価格帯) | こんな方におすすめ |
|---|---|---|---|
| 旧市街(ミンアン) | エリア内 | 約9,000〜22,500円 | 2泊以内の短期滞在 |
| 周辺リングエリア(カムフォー、カムチャウ、タンアン) | 徒歩5〜15分 | 約5,250〜10,500円 | 初めて訪れる大半の方 |
| アンバンビーチ(カムアン) | 自転車で15分 | 約6,000〜18,000円 | ビーチ重視、4泊以上の滞在 |
| クアダイ | 自転車で20分 | 約10,500〜30,000円 | 特定のリゾート狙い |
【ホテル検索時の注意点】ホイアンは行政上の再編によりダナン市の一部として組み込まれたため、現在の住所表記は旧区名ではなく「Hội An Tây(西ホイアン)」や「Hội An Đông(東ホイアン)」と表示されることがあります。実際の街の場所は変わっていませんが、予約サイトやGoogleマップによって新旧表記が混在しているため、実際より遠く見える場合があります。
1. 旧市街周辺のリングエリア:筆者が一番おすすめしたい滞在先
初めてのホイアン旅行に最もおすすめなのがこのエリアです。有名なランドマーク名が付いていないためガイドブックでは一番手に挙がりづらいですが、実用性は抜群です。
歴史保護区から徒歩5〜15分ほどの落ち着いたローカルな街並みに位置しています。西側のカムフォー地区は日本橋(来遠橋)側に近く、東側の縁に沿ってコスパの良いホテルが集まっています。
旧市街の東側に広がるカムチャウ地区には、スパ、雰囲気の良いカクテルバー、ローカルなバーレー市場があり、ココナッツの森へ続く道もここから伸びています。
タンアン地区とソンフォン地区がその間のエリアを埋めています。





このエリアの最大の魅力は、旧市街に泊まる人と同じように夜の観光を歩いて楽しみつつ、旧市街内ならプールなしの部屋と同等の予算で「プール付きの部屋」に泊まれる点です。20〜30%の価格差は大きく、ホイアン旅行で最も手軽に節約できるポイントです。
さらに「静かさ」も手に入ります。旧市街の中心部は深夜まで営業するバーや観光船が賑やかで、建物も音を通しやすい構造です。一方、このリングエリアなら22時頃にはバイクの音が静まり、非常に穏やかな夜を過ごせます。
唯一のデメリットは、ホテルのドアを出てすぐが絵はがきのような観光風景ではない点です。コインランドリーやバインミーの屋台がある普通の道を5分ほど歩くことで、美しい旧市街へと到着します。
多くの旅行者にとってこれはデメリットではなく、観光地化されすぎていない地元の素顔のホイアンに触れられる素晴らしい機会となります。
宿泊施設はアットホームなホームステイや小規模ホテルが中心で、豪華さはありませんが居心地抜群です。おすすめの具体例はホイアンの厳選ホームステイガイドをご参照ください。
2. ホイアン旧市街:便利だが高価格で賑やかなエリア
ミンアン地区(旧市街中心部)に滞在すれば、街全体が徒歩圏内です。自転車もGrabも不要で、移動の手間を考える必要がありません。2泊程度の短期滞在で、到着して荷物を置いたら40分後には川沿いで夕食を楽しみたいという方には、間違いなく最適な選択肢です。
ただし、相応のデメリットも3点あります。
1つ目は価格です。歴史保護区プレミアムが乗るため、料金の割に部屋が狭かったり古かったりすることがあります。これは歴史的建造物として改修に制限があるためです。
2つ目は騒音です。川沿いのエリアは夜遅くまで賑わい、一部のバーは明け方まで営業しています。また、古い建物は二重サッシになっていません。音に敏感な方は、予約前に「通りや川から離れた静かな部屋」を指名してリクエストすることをお勧めします。
3つ目は交通規制です。旧市街では朝と夕方から夜にかけて車やバイクの進入が禁止されます。散策には最高ですが、19時にスーツケースを持って到着した場合には不便を感じるでしょう。タクシーが停車できる場所を事前に確認しておくと安心です。





賢い「折衷案」として知っておきたいのが、カムフォー地区の東端、旧市街との境界沿いの通りです。歴史保護区まで徒歩2分でありながら車両通行規制の対象外で、価格もリングエリア基準と非常にお得です。ホイアンで最もコスパの良い穴場エリアと言えます。
3. アンバンビーチ:長期滞在やリピーターに最高のエリア
アンバンビーチは、現在私がメインの滞在先にしているエリアで、長期滞在の外国人コミュニティも多く暮らしています。
旧市街から東へ約5kmのカムアン区に位置し、旧市街からのアクセス自体が旅の素敵な思い出になります。
チャークエ野菜村やのどかな水田風景を通り抜ける平坦な道を、自転車で約15分爽やかに走ることができます。Grabタクシーなら10〜15分(約360〜480円)です。ビーチ周辺のホテルの多くは旧市街への無料シャトルバスを1日1〜2回運行しており、夜の旧市街ディナーの交通費を節約できます。
ビーチ自体はこの沿岸で最も質が高く、幅広で年間を通じて泳ぎやすく、背後にはおしゃれなレストランやバーが連なっています。ビーチ入口周辺にはカフェやスパ、飲食店がまとまった徒歩圏内エリアがあり、不便さを感じることはありません。
宿泊施設の雰囲気も街中とは異なります。大型ホテルよりもヴィラやアットホームな家族経営ホームステイが多く、路地の小道を入った静かな環境です。価格に対するクオリティは旧市街より明らかに高く、Googleマップで4.9の高評価を獲得する絶賛の宿も多数存在します。





注意すべき2つのポイント
- 夜の旧市街行きに「よし、行こう」という決断が必要になります。ランタンを見に行くたびに移動が発生するため、海辺で寛いだ後はそのまま近くで夕食を済ませてしまう人が多いです。
- 海にはベストシーズンがあります。3月〜8月は波が穏やかで海水浴に最適ですが、10月頃からは海が荒れ、漂着物が増える季節に入ります。
4泊以上の滞在やホイアン再訪なら迷わずここをおすすめします。ただし、2泊程度の短期旅行であれば選択肢から外すのが賢明です。
4. クアダイ:あまりおすすめしないエリア
クアダイはアンバンが注目される前の旧主要リゾートエリアで、大型ホテルが立ち並んでいます。しかし最大の課題は、砂浜の多くが消失してしまっていることです。
過去10年間の海岸侵食によって砂浜が削られ、土のうや消波ブロックで埋め尽くされている場所が目立ちます。満潮時には砂浜がほぼ消えてしまう場所もあり、乾季に少し戻るものの、パンフレットのような美しいビーチを期待すると落胆するかもしれません。リゾートによっては宿泊客をアンバンビーチまで送迎しているほどです。
ホテル自体の施設(広い敷地、巨大プール、豪華朝食バイキングなど)は素晴らしく、プライベートビーチをしっかり管理している一部の高級リゾートは快適に過ごせます。





予約時に確認すべきなのは「ホテルとビーチの間に交通量の多い道路が挟まっていないか」という点です。意外と交通量が多く気になる場合があります。
初めての旅行での滞在先としてはあまり推奨しません。アンバンビーチと同等のリゾートが格安で予約でき、主にホテルのプールで過ごす予定であれば検討の価値はありますが、基本的には旧市街からも綺麗なビーチからも遠くなるため優先度は下がります。
第5の選択肢:のどかな田園エリア(郊外)
主要4エリアには含まれませんが、一定の需要があるのが田園エリアです。
カムタイン(Cam Thanh)やチャークエ(Tra Que)の周辺には、水田や野菜畑に囲まれた素敵なホームステイやヴィラが点在しており、旧市街から自転車で15分ほどです。
ナイトマーケットも仕立て屋もビーチも近くにはありませんが、代わりに朝目覚めたときに広がる緑豊かな田園風景を手に入れることができます。
長期滞在かつ自転車移動が苦にならない方には最高の環境ですが、毎晩旧市街で過ごしたいと考えている方には少し不便です。





ホームステイ、ブティックホテル、リゾートのどれを選ぶべき?
ホームステイ(民宿・ゲストハウス)
ホイアンのホームステイはベトナムトップクラスのコスパを誇ります。家族経営で温かく、できたての朝食が振る舞われ、バスの手配や自転車の手入れまで親身に助けてくれて1泊約2,250〜5,250円程度です。アットホームで生活音が聞こえやすい距離感を楽しめる方に向いています。
リングエリアやアンバンビーチの宿の多くがこのタイプです。
ブティックホテル
1泊約6,000〜13,500円前後の価格帯で、プール、美味しい朝食、フロント対応といったプライバシーと快適さを兼ね備えた、初めての旅行者に一番人気のタイプです。
ホイアンは観光地としての歴史が長いため、質の高いブティックホテルが非常に充実しています。
リゾートホテル
1泊約15,000円〜で、主にクアダイ沿岸やダナン寄りの海岸沿いに集中しています。
「ホテルから一歩も出ずに過ごす」リゾート主体の旅行には最適ですが、コンパクトで歩いて散策できるホイアンの街の魅力を味わうには少し離れすぎています。
一棟貸しヴィラ・一戸建て
4人以上のグループやファミリーであれば、アンバンビーチ周辺の一棟貸しヴィラがおすすめ。1人あたりの費用はブティックホテルと同等で、専用キッチンやプライベートガーデンを利用できます。
旅のスタイル別・おすすめエリアまとめ
| 旅行のタイプ | おすすめ宿泊エリア | 選ぶべき理由 |
|---|---|---|
| 初めてのホイアン(2泊以内) | 旧市街またはその東端 | 移動に時間を取られないため |
| 初めてのホイアン(3〜4泊) | 周辺リングエリア | 安く、静かで、徒歩圏内 |
| ビーチ目的に滞在(5泊以上) | アンバンビーチ | コスパ抜群の部屋と最高の朝を過ごせる |
| 小さいお子様連れのファミリー | アンバンビーチまたはリングエリア | 部屋が広く静かで、混雑を避けられる |
| カップル・雰囲気重視 | 東カムフォー地区 | ランタンの街まで2分、夜は静か |
| 2回目以降のリピーター | アンバンビーチ | 旧市街以外の魅力を存分に満喫できる |
| 予算重視のバックパッカー | リングエリアまたはカムチャウ | 約2,250円〜の宿が多く無料自転車付き |
ホイアンのホテルを予約する前に確認すべきこと
どのエリアを選ぶに関わらず、後悔しないためにチェックしておくべきポイントです。
- 無料のレンタル自転車があるか確認する:ホイアンは坂道がなく距離も近いため、自転車の有無で行動範囲が劇的に変わります。有料の場合はホテルのサービス姿勢を見極める指標にもなります。
- 無料シャトルバスの有無を確認する:ビーチ沿いやクアダイに泊まる場合、シャトルバスの便数は夜の旧市街への出やすさに直結します。
- 交通規制区域内か調べる:徒歩での観光には最適ですが、夜間に大きな荷物を持って到着する際はタクシーが入れないため注意が必要です。
- 「騒音」に関する口コミを重点的に読む:総合評価が高くても、バーの真上に位置している場合があります。特に旧市街内では必須のチェック項目です。
- ビーチ滞在は時期・季節を考慮する:10月以降は海が荒れ、ビーチ沿いのお店が休業することもあります。春〜夏の滞在とは条件が異なります。
- ランタン祭り(満月)の日は早めに予約する:毎月開催されるランタン祭りの時期は街中が満室になり、良質な中価格帯のホテルから埋まっていきます。
ホイアンにおいて「どこに泊まるか」は、他の都市よりも旅の体験そのものを大きく左右します。
たかが5kmの差ですが、その5kmが「旧市街の夜をぶらりと歩くか、計画を立てて出かけるか」の違いとなり、旅の雰囲気をガラリと変えてしまいます。
最後に、読者の皆さんの意見もぜひ聞かせてください。私のイチオシは「周辺リングエリア」ですが、一般的なガイドブックが旧市街内を推している中で、これがマイノリティな意見であることも承知しています。
もし旧市街の中に泊まって素晴らしい体験をされた方は、どの通りで騒音がどうだったかコメントで教えてください。また、カムチャウやカムフォーでおすすめの宿があれば、ぜひ教えていただければ次回訪問してみます。
滞在先が決まった後の具体的な観光プランについては、ホイアンの観光スポット・体験ガイドをご覧ください。また、滞在日数の検討には必要日数の目安ガイドが役立ちます。









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